新型コロナウイルス流行の中心地となっている中国中部・湖北(Hubei)省政府は27日、新たに24人の死亡が確認され、国内の死者が80人になったと発表しました。
湖北省は、感染者も新たに371人確認したとし、中央政府が公表した数字に基づけば、中国国内の感染者数は2300人超となります。
日本でも26日に国内4例目となる感染者を愛知県にて確認したと発表されています。
まさに猛威を振るっている新型コロナウイルス。各国では武漢にいる国民を帰国させると表明、チャーター便の準備を進めています。
日本も例外ではなく、チャーター便を武漢に派遣すると表明。
一体そのチャーター便は日本のどこに到着し、帰国した日本人はどのようになるのでしょうか?
武漢へのチャーター便派遣準備進む
政府関係者は27日、新型コロナウイルスの肺炎が発生した中国・武漢に滞在する邦人を帰国させるためのチャーター機などについて、早ければ28日にも派遣する予定だと明らかにした。
早ければ明日28日にもチャーター便を派遣する予定の日本。
チャーター便はANA(全日空)が選ばれていますが、これは武漢への直行便を持っているためだと思われます。
NHKの報道によりますと
- 外務省ではこれまでに湖北省でおよそ430人の日本人が滞在していることを確認できた
- 27日から、帰国を希望する人は北京にある日本大使館に連絡するよう求めている
- 梶山経済産業大臣は中小企業関連の団体に対し、現地に滞在する日本人に対して帰国の意思確認の登録ができているかなど確認を急ぐよう求めた
- 梶山経済産業大臣は27日朝、全国中小企業団体中央会など中小企業関連団体との会合であいさつし、この中で「政府は武漢などに在住の日本人の帰国に向けた調整を行っており、経済産業省としても現地と連絡を取りながら滞在者の把握、帰国の意思確認、市内の輸送手段の検討などについて全力で協力している」と述べた
ただ、閉鎖している武漢の空港を使用できるかどうかや帰国した際の受け入れ態勢など詰めるべき課題も多く、速やかな帰国の実現に向けて検討を急ぐことにしています。
追記:武漢からのチャーター機での帰国29日以降に延期へ
関係者の話によりますと、
新型コロナウイルスの感染拡大を巡って、在留する日本人を退避させるため政府が28日午前に中国・武漢市に派遣する予定だった民間のチャーター機について派遣がキャンセルされたことが分かりました。武漢に滞在する日本人の帰国は29日以降になる見通しです。
理由は中国側との調整がつかなかったことだそうです。
追記:チャーター機は明日午前中に羽田空港に!
茂木敏充外務大臣は記者団に対し、武漢空港への移動手段など、中国側との調整が済んだとし、チャーター機の第一便を派遣するとともに、マスク、防護服等の支援物資を届けることを明らかにした。
武漢からのチャーター便はどこの空港に到着する?
ANAが持つ日本⇔武漢直行便は成田空港から発着便が運航しています。
そのため、武漢からのチャーター便も成田に到着するのでは?と思うのですが、現在のところは明らかとなっていません。
他に日本では羽田、名古屋(セントレア)、大阪(関西空港)などで直行便を運航しているのでこちらも到着場所として検討されているものと思われます。
チャーター機は羽田着に
28日の発表によりますとチャーター機は明日の午前、武漢空港を出発し、午前中のうちに羽田空港に戻ってくる予定とのことです。
ただ、搭乗できるのは今朝の時点で帰国を希望した約650名のうち200名程度であるため、明日以降もチャーター機などを手配する方向で調整中だとしました。
フランスは武漢から帰国後2週間は隔離。日本はどうなる?
また、気になるところは帰国後の対応です。
帰国後、医療機関にて健康状態(発熱の有無など)を確認されるものと思われますが、その後は問題なければ自宅等へ帰るのか、それとも一時期間隔離などがあるのか…先述した通り、帰国した際の受け入れ態勢などは現在詰めている段階とされますので、これも決定次第正式発表されるものと思われます。
ちなみフランスでは
フランスのビュザン保健相は26日、中国の湖北省武漢に滞在するフランス人の希望者が帰国できるようにチャーター機の準備を進めていることを明らかにしました。
チャーター機は今週の中頃に武漢を出発する予定で、利用者はフランスに帰国後、新型のコロナウイルスに感染していないか確認するために2週間隔離されるということです。
これは新型肺炎の潜伏期間が最大で14日間とされているからだと思うのですが、日本も一定期間の隔離後の帰宅はあるかもしれませんね。
帰国者は2週間程度の自宅待機を要請
政府は27日、中国・武漢からチャーター機での帰国者には2週間程度、勤務先企業などを通じて自宅待機などの経過観察を求める方向で調整に入った。
つまりは自己管理…?うーんこれは…感染力が強いことは分かっているのに少し対応が甘いかなと思ってしまいますね。
追記:都立や都保健医療公社の4病院50床程が受け入れ可能
東京都は27日、新型コロナウイルスによる肺炎を受けた対策会議を開き、政府が派遣するチャーター機で中国湖北省武漢市から帰国する在留邦人への対応を協議した。
この協議の中で、もしチャーター機が羽田空港に到着する場合は都立や都保健医療公社の4病院50床程度で入院患者の受け入れが可能であることを確認したそうです。
受け入れが可能な病院は
-
- 公社荏原病院
- 公社豊島病院
- 都立駒込病院
- 都立墨東病院
この4機関です。
発症した場合や、発症が疑われる場合には東京消防庁の救急車で直ちに搬送し、対応にあたるということです。

ネットの反応
武漢からチャーター便で帰ってきた人たちはその後どうするのだろう。潜伏期間過ぎ迄自宅待機?2週間以上あるし。どうなんだろう。
— さくままるこ (@78107816Romanis) January 27, 2020
チャーター便で帰って来るのは良いのですが、遅すぎる決断。帰ってきた人達は二週間隔離経過観察するのでしょうね?? 隔離はしてくださいね、国内へのパンデミックを防ぐためにも‼️
— Hidh (@mytilus21) January 27, 2020
安倍さんが発表した中国国内の日本人へチャーター便出すってやつ
それ自体はいいと思うんだけどその日本人の方達が帰ってきた時どうするんだろうね
潜伏期間でもうつるって出てるのに「家に帰してもいい」ってモーニングショーに出てたおじいちゃん(専門家らしい?)は言ってたけど。— さとっこ🍀 (@KXO03A8HR9QTXJt) January 27, 2020
どうせ武漢からチャーター便で連れてきた日本人は発熱なかったら自宅に帰して、監視無しで「2週間くらいはできるだけ人と接触避けてね」って伝えるだけで終わりなんだろうなー。善意に任せたら駄目だよ…
せめて帰ってくる中に疑いのある人が1人でもいたら、全員どっかに2週間隔離くらいしてくれ
— sou51@セガサミーフェニックスサポーター (@_sou51_) January 27, 2020
日本では新型コロナウィルスを『指定感染症』に認定するそう。チャーター便で帰国前にこれは決めたことは👍
— 郁*Mist_ (@mist_note692813) January 27, 2020
しかしチャーター便で帰国した人たちは一旦隔離してきっちり検査するんですよね?なんか問診で「あ、お元気ですかそうですか」って野に放ったら大変なことになるんじゃないかと思うんですが誰か聞いてください(遠い目
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) January 27, 2020
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