9月27日のザ・ノンフィクションでは【あの日 妹を殺されて 前編 ~罪を憎む男が選んだ道~】と題して元加害者である人物たちの身元を引き受け親代わりとして活動している草刈健太郎さんが特集されます。

草刈健太郎さんの妹は草刈福子さん。
25歳という若さで元夫(恋人?)に刺されて亡くなってしまいます。
遠い異国の地で一体なにが起きたのでしょうか。福子さんのプロフィールなどと共に事件を振り返ってみました。
草刈健太郎の妹は草刈福子 職業は脚本家?プロフィールや経歴、出身大学は?
生年月日:1980年生まれ
享年:25歳
出身地:大阪府
大学などの情報は公表されていないようで不明でした。
職業は脚本家の卵ですが、福子さん自身も映画女優を目指してアメリカロサンゼルスで留学生活を送っていました。
突然の死…犯人はアメリカ人の旦那(恋人)
事件は2005年12月3日に発生しました。
アメリカのロサンゼルスで3日、25歳の日本人女性がアパートの部屋で殺害されているのが見つかり、警察は同居していたアメリカ人男性を逮捕しました。ロサンゼルスにあるアパートの一室で惨劇は起きました。血まみれで殺されているのが見つかったのは、日本国籍を持つ25歳の女性でした。
この事件で逮捕されたのは福子さんが同居していたチェイス・ブラムレイジというアメリカ人俳優でした。
当時の報道によれば
殺人の疑いで逮捕されたのは、チェイス・ブラムレイジ容疑者(26)で、現地時間2日朝、弁護士を伴って警察に出頭して来ました。「帰宅すると警察官が多く出入りしていて、一体何が起きたんだと驚きました」(近所の住人)
警察がウエストハリウッドにあるチェイス容疑者の部屋を調べると、女性が身体の数か所を刃物で刺されて死亡していました。ロサンゼルス郡警察の調べによりますと、殺されたのはクサカリ・フクコさん(25)ということです。「(彼女は)とても良い性格で、ごく普通に生活していました」(殺害された女性の知人)
犯人のフルネームはチェイスデヴィンブラムレイジ(レッジとも)
ドイツ系アメリカ人で音響関係の仕事の傍ら、俳優として数本の映画に出演していたそうです。
脚本家の卵として映画女優も目指していた福子さんとは仕事関係で出会ったそう。
心神喪失状態を主張も却下
2009年、チェイスデヴィンブラムレイジ側は躁鬱病の薬の影響を主張し、刑務責任の免除を求めていましたが却下、第2級殺人罪有罪となりました。
裁判を取材した方によりますと
犯行時の彼の精神状態が物事を判断し、思考のできるレベルであったというのが判決のおおまかなポイントだったわけだけれど、その彼が判決が読まれている間に暴れだし、自分の頭を机に思いっきりぶつけ、その場が一時パニック状態になりました。私は被告のわりとすぐ後ろに座っていたので、彼の1秒ごとの変化がよく見え、正直言ってとっても恐ろしかった。その場にいた被告の母親もヒステリー状態に陥り、悪態をつきはじめ…
判決の瞬間には取り乱す様子が綴られています。
2019年には仮釈放を求め審査。兄の草刈健太郎さんが立ち合い
事件から14年後、仮釈放を認めるかどうかの審査が刑務所で行われることになり、福子さんの兄・健太郎さんがアメリカを訪れ、およそ10年ぶりに犯人のチェイス・ブラムレッジ受刑者と対面することとなりました。
厳しいまなざしで見つめる草刈さんの前で、謝罪の言葉を初めて口にしました。
福子さんの元夫 チェイス・ブラムレッジ受刑者
「彼女の生きる権利を奪った。
申し訳ありません。
許してほしい。」
この時初めて謝罪の言葉を口にしたチェイス・ブラムレッジ受刑者。
しかし事件をなぜ起こしたのかと問われると
- 「私とは一緒にいたくないと彼女に言われた。
彼女がいるせいで苦しかった。」 - 彼女が浮気していた
など相手の責任にするような発言も見られたそう。
これには兄の健太郎さんも
「日本のことわざで死人に口なしという言葉がある。
ずるい話だ。
とてもつらい。
14年間入っただけで、罪を償ったとはいえない。
相手の責任にしない、自分を見つめ直せば、福子の許しが近づくと思う。」
「複雑な気持ち。
もっと更生をしてくれているかなと、それを願ってきた部分もある。」
このように語っています。
審査の結果、まだ更生はしていないと判断、仮釈放は見送られました。
今、兄・草刈健太郎さんは元加害者の支援を行う
いつか犯人を許せる時が来るか?という質問に
「ないでしょ。
そんなもん、絶対ない。
(妹が)戻ってくるわけでもないので、でも加害者と付き合ってきて、悔しいけれども、悔しいけれども(元夫の)見方は変わります。」
妹の命を奪った相手を許すことはできない、けれども、罪を犯した人への支援は続けていく…この葛藤…もし被害者家族が自分だったらと思うと健太郎さんと同じように支援していけるか…。
「妹みたいな被害者つくらないように、妹にやれと言われているように、エゴかもわからないが、そう思っていることが原動力。」
まるで福子さんに突き動かされているかのような健太郎さんの言葉が印象的ですね。
草刈健太郎さんについてはこちらの記事でも詳しくお伝えしています↓

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