不在の家から119番通報…ちょっと何言っているのか分からないと思いますがそんな怪現象が秋田県で相次いでいるというのです。
一体原因は何なのでしょうか、相次いで起こる無言119番通報についてまとめてみました。
秋田市の無言119番通報が相次いでいる
今回の報道についてまとめてみたところ以下のようなことが分かっています。
- 市消防本部によると、無言119番は今年度に入り4日現在で計9件発生
- これまで類似事案の発生は年間1~2件程度だったが、5月以降に急増
- 受信の時間帯は未明から夕方までと幅広く、受信した際に相手側の応答がなく「ザー」「ガサガサ」という機械的な雑音が聞こえるのが特徴
市消防本部では119番を受信しても相手からの応答がない場合、一度電話を切って発信先の電話番号に本部側からかけ直しているそう。その場合話し中や電話がつながらないとなると、「無音119番」として扱い、何かが発生したという前提で消防隊を出動させています。
9件の事案は以下の様だったといいます。
つまり、9件の無言119番通報は誰も通報していない・住人が不在中であったことから出動した消防隊員の皆さんも困惑しているということですね。
確かに、これは怖い…夜中に寝ていたら突然消防隊の方が来て「こちらから119番がありました」なんて言われても…どうしていいやら分かりませんよね。
5月10日の事案に至っては電話の回線使っていない…スマホの普及により、固定電話自体を置いていないご自宅も増えていますし、固定電話がなかったのかもしれませんね;それにしても怖すぎる。
過去には青森県八甲田山でも…
実は過去にも似たような事例があるようで、
青森地域広域事務組合消防本部によると、2014年5月17日午前0時ごろ、八甲田山の別荘の固定電話から119番が発信され消防隊が出動。しかし別荘は無人で、窓なども完全に施錠された状態だったという。固定電話の受話器は置かれたままだった。本部でNTT東日本側に問い合わせたところ、「電話回線の異常が強く疑われる」という回答があったが、明確な理由は今も分かっていないという。
こちらは場所も場所なので一時話題となっていました。
また、現在でも年間1~2件程度は無言119番があるけれど、今回の秋田のように特定の時期に集中して起こった事はないとのことです。
秋田市の無言119番通報の原因は?真相は明らかになってる?
では肝心な無言119番通報の原因ですが、現段階でははっきりと分かってはいません。
何らかの原因で、ある特定の時間だけそういう現象が起きてしまったとは考えられますが、その原因の究明には至っていません。
市消防本部では無言119番が相次いだことを受け、通信指令センター内の119番の受信装置を点検したそうですが異常は確認できなかったといいます。
阿部憲悦課長は「個人的な印象だが、プッシュホンではないダイヤル式の黒電話など、比較的古い設備で多く発生しているのではないかという可能性を情報収集の中で感じている」としていますが、こちらも黒電話との関係ははっきりとは分かっていないようです。
相次いだ事例に、秋田市消防本部では9月上旬、事案の発生の報告と技術的な指導を依頼する質問状をNTT東日本秋田支店に提出。
NTT東日本秋田支店は「消防本部側と連携し、当社の設備が起因かどうかも含めて現在調査中」としています。
何も無かったから良かった…だけで済めばいいのですが、市消防本部指令課の阿部課長は「夜中に急に起こされたり、休日に消防車や救急車が突然自宅に来たりするのは、住人にとってかなり不快なことだろう。場合によっては今後トラブルに発展しかねないという危機感はある」と話している通り、住人にとっても出動する隊員の皆さんにとってもこういったトラブルはない方が良いはず。
早く原因が分かって、無駄な出動がないことを願います。
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